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懶惰宗他力本願寺

自らの力によらず、何かの力すなわち他力を頼み怠惰な生活と往生を願うことを要旨とする懶惰宗の本山、及び架空の宗派。

インタビュー 「剣心一如」


身辺整理して発掘されし遺物=大学1年生時に課題で提出した文章を残してみようの会。
内容は変更しないが、読み辛い箇所は加筆・修正している。

H22 「日本語表現」授業内課題

同級生のインタビュー記事を書く(名前は伏せた)

 シンプルなシャツとジーンズ、スニーカーに真面目な顔つき。一見硬派な出で立ちのUくん。だがそんな印象とは異なり、終始柔らかな笑顔で話してくれた。

 大人しく全然口を利かない子供だったという彼は、中学生になり「部活をガチでやりたい」と思い剣道部に入部。男子校ということもあり、厳しい練習や上下関係、試合で結果が残せない辛さに苦しんだ。夏は二回ある合宿で倒れるまで練習し、冬は朝早くから練習した。それでも中学・高校の六年間剣道を続けたという。今は辛いことがあっても「部活よりはましだ」と思うそうだ。怠け者の私にはまったく考え難いことだが、「厳しい練習を一緒に乗り越えた仲間との絆ができた」と嬉しそうに話す彼の姿を見ていると、羨ましく感じられてしまうから不思議だ。

 写真を撮ることが趣味で、時には一人で遠出することもある。出先でアクシデントに遭遇しても、剣道で培った精神力と「いいかげんさ」で動じない、彼曰く「不動の心」を持つ。そんな彼だが、つい最近サークル内で「理由も無く異性から嫌われてしまう」男女共学の洗礼を受けてしまったという。「実は結構ネガティブで、帰ってからすごくへこんだ」と、思い出しながら話してくれた。

 「でも少ししたら、まあどうでもいいかって思うようになって、いいかげんな性格なんで、どうでもよくなった」。彼の中ではもう消化してしまったのだろうか、清々しい表情で語る。もともとデザイン関係に興味があって入ったサークル。「このくらいのことでは辞めない」と微笑んで話す姿からは、内にある芯の強さが滲み出ていた。

 これからの大学生活、彼には様々な困難が待ち受けているだろう。だが心配は無用だ。「剣心一如」の言葉を体現する彼は、その強さとしなやかさで、どんなに高い壁も乗り越えていくに違いない。(743字)


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新聞のインタビュー記事の雰囲気を丸パクリして意識して書いた文章。
読み返して思いだしたが、書いた当時はこの文章のノリがとても恥ずかしかった。

「理由も無く異性から嫌われる」というのを当時は「可哀想に」と思ったが、
今見てみると「実際は理由があったのではないか」と考えてしまう。
ただ、女性が男性を嫌う理由の中には些か不可解なもの*1が含まれているため、
男性から見ると理由として認識されない=理由が無いとなってしまったのかもしれない。

今彼が何をしているのかはまったくわからんが、
きっと社会貢献度高めの仕事をしているに違いない(適当)。しっかり者であった。

*1:グループのひとりが「なんかきもい」と言ったことでそのグループ全体から嫌われる等